書名 古田武彦・古代史コレクション 12(古代史の十字路)
フルタ タケヒコ コダイシ コレクション
著者名 古田 武彦/著
出版社 ミネルヴァ書房 (2012.6) 20cm
ISBN/レーベル番号 4-623-06060-3
内容紹介 「歌そのものが直接史料であり、第一史料である」という根本の立場から、原文に忠実に「万葉集」を読んだ古田武彦がたどりついた真実。長文の書き下ろし「日本の生きた歴史」も収録。
著者紹介 1926年福島県生まれ。東北大学法文学部日本思想史科において村岡典嗣に学ぶ。高校教諭、龍谷大学講師、昭和薬科大学教授などを務めた。著書に「「邪馬台国」はなかった」「俾弥呼」など。
古代の政治や文化の中心が大和地方というのが今までの通説というか、それを前提に万葉集を読んでいます。
でもそれでは辻褄が合わないことも多い。
その多くは地名がポイントになるわけですが、いくつか原文を忠実にたどっていくとけっこう九州の地名や場所が当てはまることが多い。
まあ、歴史の予備知識のないものが読むとそのまますんなりと受け入れることができる内容です。
なぜか学者さんの半分は近畿を中心にしたがっていますが、どうも納得がいかないこともあるんですよね。
邪馬台国はともかく、文化や政治の中心が太宰府かその近辺(九州の北部)にあったというのは、事実ですからねえ。
そこから夢を膨らませるのって、面白いです。