阿修羅のジュエリー (よりみちパン!セ)     鶴岡 真弓/著    100%ORANGE/装画・挿画

 イースト・プレス( 理論社 2009年刊の再刊) 2011.12    234p    19cm

ISBN/レーベル番号 4-7816-9030-8

よく見れば、金色の胸飾りに花柄の巻きスカートの阿修羅像。仏像やマリア様のジュエリーから携帯ストラップまで、宝石と装飾から発見する、常識をくつがえす魂の文明史。
著者紹介 1952年生まれ。多摩美術大学教授。美術文明史家。著書に「ケルト 装飾的思考」「装飾する魂」など。

どこぞの書評では,この本を読んだことで視点が開けたという方も多いようです。結構良い評価ですね。

とっかかりを阿修羅像にするあたりはうまいです。これをきっかけに,装飾品全般に話を広げていきます。仏像の話より,どちらかというと周辺の話がメインですね。

語りかける表現はやさしい感じです。なんとなくわかったような気になります。

しかし内容は高度。かなり専門的なことまで触れている気がします。

ただ,どうも読んでいて,中に入っていけていない。

どうやら,装飾品そのものに興味がわかないのかもしれませんねえ。