書名 法隆寺は移築された 大宰府から斑鳩へ
ホウリュウジ ワ イチク サレタ
著者名 米田 良三/著
出版社 新泉社 (1991.7) 203p 20cm
奈良の斑鳩にある法隆寺は,もともとは九州の太宰府の観世音寺に合ったものであるということを論証している本です。
内容はというよりも,この事実はすんなり受け入れられるし,かつて文化や政治の中心が太宰府あるいはその近辺にあったということは,万葉集に登場する地名などからも推測されることです。
ただし,どうもいきなり建築の用語が並べられ,よって法隆寺は観世音寺を移築したものであるという結論を出されていまして、それ以降の記述は、それの関連する内容がいろいろと述べられているので,「あれっ?」という感じがします。
この最初にあっさりと結論を出している部分こそ,じっくり読みたかったところなのに・・・。